声かけを考える ~行動するのに時間のかかる子~

日常生活の中で子どもが行動するのに時間がかかって困る場面、たくさんありますね。
 
・片づけない
・着替えに時間がかかりすぎる
・お風呂、歯磨きを嫌がる
 
たまになら良いんですけどね、毎日のように繰り返されると遠~い目をしてしまいます。
そもそも「人の話をぜーんぜん聞いていない!」と思うこともしばしばで、1日何回ため息をつくことか…
 
私自身待つのはあまり得意でない方なので、ぼーっとしていたりふざける4歳の娘にしょっちゅうイライラしてしまいます。
 
ただイライラすると私もストレスですし、チクチク小言を言われる娘もイヤな気持ちになって何も良いことがありません。
 
なので、
「脳の働きを理解する」
こと、そして
「子どもも自分もハッピーになれる声かけを考える」
ことにしています。
これでなんとかイライラを防止しています。
 
私なりのイライラ防止法、少しご紹介しますね。
 
 
 
まずは「脳の働きを理解する」
これはテレビやWebで知って「なるほど!」と思った情報から実践していることです。
 
言ったことを聞いてくれない。
「え?さっき言ったよね!?なんでまだやってないの?」
子どもといるとそんなこともしょっちゅう。
 
「さっき言ったんだけど?」と思う場面は子どもに対してだけでなく、パートナーや近しい人にもちょこちょこあると思いますが、人は聞く体勢になっていない状況で話しかけられても、言葉が耳に入ってくるまでに3秒かかる』そうなのです。
 
なので、声をかける前に相手が何かを読んでる、見ている、考え事をしてる状況ではないかをまずチェック。
今ダメそうだと思ったら少し待つか、「○○ちゃんー?」「ねぇねぇ」などひと声かけて3秒待ってから本題を話を始めると、たいていしっかり聞いてもらえます。
ちょっとしたお願いなどはだいたい3秒で終わってますからね(^o^;)
相手には「……△※#$□@ね~」しか伝わってません。

 
子どもが反応してくれない別パターンとして、子どもが言われている言葉を真に理解していない場合もあります。
よく言われているのが「片付けて」という言葉。
子どもが怒られるパターン代表選手の言葉ですが、小さな子どもは「片付いている」という状態がどういうものなのか理解できないので、「片付けて」と言われても何をすればいいのか分からないのだそうです。
 
なので言葉は具体的に!
「絵本を本棚に戻そうか」「ボールのお家はどこですかー?」など、分かりやすい言葉を使うのが効果的です。
↑のような言葉をかけても「絵本はまだ読むの!」など反論が返ってきた場合は、「そっか、じゃあ何ならしまえる?」と子どもに選んでもらいます。
こう聞かれると「これならいいよ」と1~2種類は片付けてもらえます。
このやり取りを続けていると「ありゃりゃ散らかってるね~」と声をかけるだけで「今ぬいぐるみは使ってるけど、ボールなら片付けられるよ!」と言ってくれることも。

 
また、子どもが動かなかった場合の心がけとして最低5秒は待つ。それでもやらなかったら、さっきよりポジティブな言葉や質問で伝える」ことを意識するようにしています。

5秒待つのは、子どもの脳のネットワークはまだ未熟で耳から入った情報を理解して動くまでに時間がかかる』からです。
何か考えていたり、はしゃいでいる時は動き出すまでに更にタイムラグがあります。

その5秒が命取り!だなんて状況は、まぁ滅多にないわけで。
5秒間見守るか他の準備をしている間にだいたいは動き出してくれています。
5秒経っても銅像のように動かない・跳ね回っている時は、あえてさっきよりポジティブな言葉で伝えてみます。
例えば「お風呂入るよー」で動かなければ「今日お風呂で話そうと思ってることがあるんだな♪」なんて言うと「え?なになに?(ワクワク)」となります。ふふふ。
「靴下履いておいてね~」と言ったのにダメなら「靴下はどれが好き~?」と質問。質問されると答えてしまうのが子どもの心理なので、好きな靴下を選んだらもう履いています。うっしっし。
 
同じ言葉にしないのは「聞いてはいるけどイヤだよーん」という可能性が高いので、興味を引く言葉を使ってやる気スイッチON!
もう1つは「同じこと何度も言わせないで!」と自分がヒートアップするのを防止するため。
同じことを2回言うのって、なんだかすごくイライラしてしまうんですよね。
語気も強くなるし・・・。
なので言葉を変えるのは相手にとっても自分にとっても良いことだと考えています。
 
まー、そんな風に頑張ってみても効き目なし…ということも多々あります。
「こっちがこんなに気を使ってるのに!」とムキー!となってきますが、そんな時はあえてスキンシップを取るようにすると幸せホルモンのオキシトシンが出てきてお互い素直になれたりします。
 
スキンシップなんて、そんな気分じゃない!という時は、まぁ甘いものでも一口頬張って心を落ち着かせましょう♪
 
 
 
お家生活が長く、親子の距離が近い時間が長すぎてどうしても閉塞感が出てしまいますよね。
でも普段と違うこの日々を毎日イライラして過ごしたいの?と考えた時、答えはもちろんNOです。
より良い親子関係を築けるかどうかは、子どもではなく私にかかっているわけで、そう考えたら自然と声かけが変わってきました。
 
まだまだ母親歴4年、勉強の日々ですが、笑い合ってハッピーな気持ちで眠りにつく毎日にすべく奮闘します!
 
 
Ayame